寄贈した車いすを紹介する溝口武男代表=益田市本町、れきしーな
寄贈した車いすを紹介する溝口武男代表=益田市本町、れきしーな

 【益田】益田市の市民団体「日本遺産を応援する益田市民会議」(溝口武男代表、10人)がこのほど、同市本町の市立歴史文化交流館・れきしーなに車いすを1台寄贈した。

 れきしーなは昨年4月にオープン。日本遺産に認定された益田市のストーリー「中世日本の傑作 益田を味わう」の構成文化財である市内の寺社、観光名所を紹介する。

 これまで市民会議は、中世に益田を治めた豪族・益田氏が整備した水路の絵図や、展示用タッチパネル式モニターを寄贈。今回は市民会議の資金の一部を充てて車いすを購入した。

 同館で贈呈式があり、溝口代表(80)=益田市常盤町=が「益田の観光を盛り上げたい」とあいさつし、山本浩章市長に目録を手渡した。山本市長は「今年11月に全国山城サミットの開催を控えており、れきしーなは主要会場となる。中世・益田の発信が一層進むよう役立てたい」とお礼を述べた。(中山竜一)