冷凍品で全国発送を始めたサバカレーパン（左）とセット販売するカレーパン
知的・精神障害者が働くパン屋「プチマタン」（浜田市金城町下来原）が、製造販売する「サバカレーパン」の冷凍品の全国発送を始めた。人気テレビ番組で紹介されたのを機に全国各地から問い合わせがあったのを受けた対応。商品化した福祉サービスなどの（有）斎藤アルケン工業（同市下府町）の通販サイトなどで販売している。
サバカレーパンは、浜田水産高校（同市瀬戸ケ島町）の生徒のアイデアを基に齋藤アルケン工業が商品化した。２０１９年１０月からプチマタンが製造し、同店や地元スーパーで販売。サバの風味がマッチし、月３００個のペースで売り上げている。
全国ネットの人気テレビ番組で２０年１０月、辛口の日本酒に合うカレーパンとして紹介されて注目を集めた。全国から商品購入の問い合わせが入ったが、通信販売に対応しておらず、同１１月から冷凍品での全国発送を目指して改良を重ねた。
従来は揚げパンだったが、時間の経過とともに品質劣化が起こりやすいため、製法を変更。オーブンでの焼き時間を５分から８分に延ばし、きつね色が目立つ焼き目にし、揚げパンに劣らないサクサク感を残した。
１個に２センチ角の国産和牛肉が五つ程度入ったカレーパン６個と、サバカレーパン６個の詰め合わせセットのみの販売で、価格は送料別で税込み３９７０円。賞味期限は出荷日から３０日間。月５０セットの販売を目標とする。
