7年前に出雲市内で取材した社会活動家、湯浅誠さん(54)の講演が、ずっと心の隅に残っている。「地域でできる子どもの貧困対策」がテーマだった。

 国の調査では、中間的な所得の半分に満たない家庭で暮らす18歳未満の割合「子どもの貧困率」は2021年時点で11・5%。講演翌年の18年の貧困率は14%で約7人に1人が該当していた。そう言われても...