島根県の丸山達也知事が30日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて設けた県内の飲食店利用の目安について、これまでの「9人以下、1時間半以内」から「12人以下、2時間以内」に緩和する方針を示した。感染状況が落ち着いているため。

 県は感染者数の推移について、大型連休を挟んだ4~5月の増加は、県外との往来が要因と主張。6月は29日現在で11人にとどまり、現行の目安では感染拡大につながらないと分析した。

 その上で、30日の会見で丸山知事は、県民から利用人数の拡大や利用時間の延長を求める声が寄せられたと説明。若干の緩和であれば「大きな感染を招くことはないのではないか」と述べた。

 県民への要請は7月1日から。県外在住者との飲食は引き続き控えるよう求める。鳥取県民は県内と同様の扱いとし、感染状況によっては目安を再び厳しくする。 (原田准吏)