雲南市大東町中湯石の「だいとう百彩市(ひゃくさいいち)」は2000年に開店し、住民手作りの産直市として新鮮な野菜や果物を販売する。地元の小規模農家たちのやりがいや触れ合いが生まれる場にもなっている。温かみのある店づくりで雲南市をはじめ、松江市や出雲市、さらに広島県内まで広域にファンがいる。
「あるものでやる」が店のモットーだ。3月末のある日は、白ネギや高菜、フキノトウなど、採れたての地場産品が並んだ。地元農家が毎日持ち込む野菜や果物、コメなど、店に並ぶ商品は日ごとに変わり、多い日もあれば少ない日もある。お金さえ払えば、旬ではなくてもあらゆる食材が手に入る現代にあって、自然の営みに従う。
産直品は、...