生活習慣病の予防について講演する山下一也学長=浜田市田町、市まちなか交流プラザ
生活習慣病の予防について講演する山下一也学長=浜田市田町、市まちなか交流プラザ

 【浜田】健康や栄養をテーマにした島根県立大出雲キャンパスの公開講座がこのほど、浜田市内で始まった。山下一也学長が生活習慣病の予防について講演し、食生活を若いうちから見直し、早期に健康診断を受けるよう呼びかけた。

 山下学長は普段から食塩を14グラム摂取する50歳と、7グラム摂取する65歳の血圧値はほぼ同じことを挙げ、食事を薄味にして減塩を心がけるよう説明した。加齢に伴い筋肉量が減るため、65~75歳の間をめどに適正なカロリーやタンパク質を取るフレイル対策に切り替えることも求めた。

 また、腸の炎症が脳の炎症に結びつき認知障害を起こすケースがあり、食物繊維や発酵食品を取り入れ腸から整える大切さを説いた。「大病になってからでは医療費も高くなる。今が大丈夫だからとスルーせず、食生活や健診を通じて体を十分メンテナンスしてほしい」と注文した。

 住民ら11人が聴いた。公開講座は浜田市では5月12日~6月23日の間に計4回、益田市で4月27日~6月22日の間に計5回、講師を入れ替えながら開く。問い合わせは同キャンパス、電話0853(20)0200。(宮廻裕樹)