強盗犯役との距離を取りながら対応する店員(左)=大田市大田町、ローソン島根大田町店
強盗犯役との距離を取りながら対応する店員(左)=大田市大田町、ローソン島根大田町店

 【大田】島根県内で強盗事件が連続して発生したのを受け、大田署はこのほど、大田市大田町のコンビニエンスストア「ローソン島根大田町店」で強盗対応訓練を実施し、万一の事態に備えた。

 県内では4月中旬、松江市で包丁を持った男がコンビニに押し入ったほか、出雲市内の商業施設駐車場で女性の車に乗り込んだ男が暴行して金品を奪おうとした事件が起きた。

 警察官が扮(ふん)した強盗犯が店に押し入り、現金を要求する想定で実施。刃物を突き付けられた店員は、レジ越しで距離を取りながら現金を渡し、店内の客には声を上げて避難を促した。異変を察知した別の店員が110番した。

 大田署生活安全課の勝部大樹課長は「通報は犯人が逃げた後で構わない。身の安全を最優先に行動してほしい」と述べ、大迫健二店長(39)は「定期的に訓練したい」と話した。

(勝部浩文)