里芋を使った汁物を来場者に提供する住民ら=浜田市弥栄町三里、ふるさと体験村
里芋を使った汁物を来場者に提供する住民ら=浜田市弥栄町三里、ふるさと体験村

 浜田市弥栄町三里の宿泊体験施設「ふるさと体験村」で4日、恒例の春まつりがあった。大勢の来場者が地元の自然薯(じねんじょ)や漬物といった特産品を求め、山里に活気があふれた。

 春まつりは市の指定管理で施設を運営する住民団体「弥栄のみらい創造会議」(石橋正夫会長、約30人)が昨年6年ぶりに復活させ今年も続けて開催した。

 屋外の駐車場にテントを特設し、住民らが地元特産の燻製(くんせい)漬物「いぶり香香(こうこう)」を使ったすしや自然薯の汁物のほか、日本酒やみそ、野菜などを売る12の出店が並んだ。来場者は新緑に染まった山地で、料理を堪能したり、石見神楽やよさこいのステージを満喫したりした。

 弥栄町出身で地元に帰省した加藤未衣さん(44)=大阪府茨木市=は「帰ってきて安心する町並み。どの料理も新鮮でおいしい」と笑顔。石橋会長(75)も「施設に親しんでもらうためにも弥栄をもっと盛り上げたい」と話した。

 (宮廻裕樹)