【浜田】浜田市内の配食業者が「サバカレーパン」の通信販売を始めた。浜田水産高校(瀬戸ケ島町)の生徒が授業で作ったサバ缶を使い、地元パン製造業者の協力も得て2019年に商品化した一品。浜田の名物として全国に売り込む。
介護施設向けに配食事業を展開する齋藤アルケン工業(下府町)が、飽きが出ないようにと新メニュー開発を発案。浜田水産高とパン製造のプチマタン(金城町下来原)が協力した。サバ缶をフレーク状にしてカレーと混ぜ合わせ、パンに入れて揚げてある。
毎週土曜に数量限定で、市内のスーパー「キヌヤ」の一部店舗や「ダップス」に並ぶ。税別で1個220円。評判が良いことから、冷凍保存した品の通販を6月に始めた。
2日には浜田市役所に久保田章市市長を訪ね、アピール。試食した久保田市長は「魚を使ったカレーパンは大変珍しい。サクサクしておいしい」と太鼓判を押し、齋藤アルケン工業の斎藤憲嗣社長(48)は「浜田のソウルフードにしたい」と意気込んだ。 (宮廻裕樹)