出雲市浜町、出雲文化伝承館縁結び交流館で10日、出雲日本画協会(小村俊美理事長)の作品展が始まった。伝統的な岩絵の具を使いながら透明感のある作品61点が並び、来館者を楽しませている。12日まで。
出雲地域の愛好家35人でつくる同協会が2014年から開き、10回目。塗り重ねて立体感を持たせた鶏や、透き通るグラスに生けた涼しげなアジサイ、猫のかわいらしいしぐさや毛並みを巧みに描いた絵など、作者の思い入れが伝わる力作が並ぶ。
市内の子ども絵画教室のちぎり絵や油絵など23点や、高校生がアクリル絵の具で日本画風に描いた50号の作品も展示した。小村理事長(77)は「日本画の空気感と表現方法を間近に見て、親しみを持ってほしい」と来館を呼びかけた。
午前10時~午後5時、最終日は午後4時まで。入場無料。
(佐藤一司)