【江津】江津署は21日、「交通・防犯総合安全プラン」を江津市桜江町川戸地区で始めた。高齢者交通安全・防犯はつらつモデル地区(指定期間2年)と桜江中学校を自転車鍵かけ・マナーアップモデル校(同1年)に指定。住民と生徒の計100人が交通安全や防犯の講習を受けた。
川戸地区は旧桜江町の中心部だが高齢化率は43・58%(市全体40・65%)と高い。はつらつモデル地区の指定期間を1年延ばし活動を強化する。生徒と住民が連携し、交通と防犯の両面での効果を目指す。
桜江中学校で川戸地域コミュニティ協議会の本山正博会長(65)と桜江中(49人)生徒会役員が指定書を受け取った。江津署員による講習で、同市内で1~4月、自転車が絡む交通事故が例年を上回る3件発生。「自転車交通事故多発警報」を発令したことや、交流サイト(SNS)を介して特殊詐欺に巻き込まれる全国の事例などを学んだ。
本山会長は「地域イベントを通じて中学生との連携を従来以上に深めたい」と意欲を示し、生徒会長の升本樹希(いつき)さん(14)は「事故と犯罪のない桜江を地域の方と目指したい」と話した。(村上栄太郎)