【日南】鳥取県日南町に20日、大阪市の白(しら)鷺(さぎ)中学校の3年生180人が修学旅行に訪れた。奥大山自然塾(鳥取県江府町御机)がある江府町と連携し、自然の中で持続可能な開発目標(SDGs)の体験プログラムを提供した。
日南町は新型コロナウイルス禍で県外への移動が制限され、山陰両県の修学旅行先として注目された。今回は旅行業大手のJTBから日南町へ依頼があり、初めて山陰両県以外から受け入れた。
生徒は五つのグループに分かれ、奥大山自然塾のプログラムにある地球の歴史や環境について考える「1メートルの地球」と「46億年地球の道」に参加し、チェーンソーで木材を切る体験をした。日南町の廃材を活用しブローチなどのアクセサリーを作るワークショップもあり、地球や環境について学びを深めた。
江府町奥大山振興室の光島宏美プロジェクトマネージャーは「プログラムを最大限楽しんでもらえたと思う。修学旅行受け入れのモデルになった」と話した。日南町まち未来創造課の荒金太郎主幹は「このような大人数は初めてで大変だったが良いプログラムになった。今後も連携して続けていきたい」と、修学旅行の受け入れに意欲を示した。(藤本みのり)