【出雲】2025年度に統合する出雲市の窪田小(出雲市佐田町一窪田)と須佐小(同町須佐)の児童が22日、窪田小校区の水田で、田植えを体験した。新年度から同じ学校で学ぶ児童たちが泥の中で交流を深めた。
窪田小では毎年、田植え体験会を開いているが、統合後の新生活が円滑に進むよう須佐小にも参加を呼びかけ、初めて合同で体験会を開いた。窪田小の1、2年生9人と須佐小2年生9人が参加した。
地元の農事組合法人「橋波アグリサンシャイン」(大谷健二組合長)の会員が所有する約2アールの水田に入り、水面のカエルに歓声を上げたり、ぬかるんだ泥に足を取られ尻もちをついたりしながら、もち米のヤシロモチの苗を30センチ間隔で丁寧に植えた。
水田では、虫や雑草を食べ、ふんが肥料にもなるアイガモ農法に取り組み、児童は15羽のアイガモを1羽ずつ水田に放した。
秋には稲刈りや餅つきを体験する予定。窪田小2年の飯塚柚奈(ゆずな)さん(7)は「苗は上手に植えることができた。須佐小の子どもたちとも話ができた」と喜び、須佐小2年の田中美月さん(7)も「アイガモがふわふわしていてかわいかった。来年一緒に(窪田小の児童と)学校に行くのが楽しみ」と笑顔を見せた。(佐藤一司)