島根県川本町川本、島根中央高校の校歌を作詞した県詩人連合理事長の洲浜昌三さん(84)=大田市久利町=の講演が29日、同校であり、全校生徒250人が歌詞に込められた思いや作詞時のエピソードに耳を傾けた。
川本、邑智両高校を統合した同校は2007年4月に開校した。校歌「青春の日々ここに」は、洲浜さんが作詞、島根県の音楽界を代表する作曲家で合唱指導者の故・米山道雄さんが作曲を担当した。
洲浜さんが校歌を作詞するのは初めてで、講演では「生徒の励みになる校歌を作ることに全身全霊を込めた」と振り返った。
最初の一節「朝霧はれて輝くみどり」に触れ「校庭を覆う霧が晴れ、山脈の緑が広がっていくイメージ。言葉は一つの風景を表すシンボル」と説明した。
また、歌詞の言葉を引用しながら「語り合い、支え合い、競い合い、助け合って青春の日々を豊かに過ごしてほしい」と呼びかけた。
生徒会長の三代陽菜乃(ひなの)さん(17)=3年=は「作詞者にしか分からない歌詞への思いを直接聞けたことに感謝したい。大切に歌いたい」と話した。
(佐伯学)













