出雲そばを堪能する参拝者=出雲市大社町杵築東、出雲大社
出雲そばを堪能する参拝者=出雲市大社町杵築東、出雲大社

 出雲大社(出雲市大社町杵築東)で2日、出雲そば、奈良の三輪そうめん、香川の讃岐うどんを献上する「三麺献麺式」があり、参拝者には乾麺セットや出雲そばが振る舞われた。

 出雲大社と大神(おおみわ)神社(奈良県桜井市)、金刀比羅(ことひら)宮(香川県琴平町)が同じ大国主命(おおくにぬしのみこと)(大物主神)を祭っている縁があり、2016年から持ち回りで献麺式を開いている。

 拝殿に出雲大社の千家尊祐宮司、大神神社の井上卓朗宮司、金刀比羅宮の琴陵泰裕宮司のほか、出雲市の飯塚俊之市長ら約30人が参列。それぞれの繁栄などを祈願した。

 終了後は境内南の勢溜(せいだまり)に移動し、集まった参拝者などに3種類の乾麺のセット200組を手渡したほか、ゆでたての出雲そば300杯も振る舞われた。

 岩手県北上市から観光で訪れた高橋勇一さん(70)は「出雲そばは初めて食べた。香りが良くておいしい」と舌鼓を打った。来年は桜井市で開く。

(黒沢悠太)