有害物資の採取訓練などに取り組む機動隊員=境港市竹内団地、境夢みなとターミナル
有害物資の採取訓練などに取り組む機動隊員=境港市竹内団地、境夢みなとターミナル

 国際クルーズ客船が寄港する境港市竹内団地、境夢みなとターミナルで6日、ドローンを使った化学テロを想定した対処訓練があった。鳥取県警や施設関係者ら約40人が対応を確認し、有事に備えた。

 同ターミナルはクルーズ客船の寄港が相次いでいるほか、8月は日韓定期貨客船の就航も控える。乗船客や見学者を守るため県警と施設が合同で企画した。

 化学テロ想定の対処訓練は2度目。今回はドローンによるテロも想定した。警備員が液体入りペットボトルが取り付けられたドローンを発見し、事務所に許可の有無を確認した。

 ドローンが落下した屋外展望デッキにいた人が体調不良を訴えたため、同館職員が110番とともに来館者を屋外へ避難誘導した。

 駆けつけた境港署員が関係者に事情を確認し、刃物を持った不審者に対処。機動隊員が有害物資の採取と回収、除染をした。 

 境港署の南家英二警備課長は「同様な場面に遭遇した時は警察に通報し、不審物には近寄ることなく避難してほしい」と話した。

(松本稔史)