団体が譲渡した猫の写真を眺める植田和美代表=浜田市後野町、旧花木センター跡地
団体が譲渡した猫の写真を眺める植田和美代表=浜田市後野町、旧花木センター跡地

 昨年、野良猫の保護活動を展開した浜田市の市民団体「フリーマーケット・ひまわり」が、保護、譲渡した猫の近影を集めた写真展を旧花木センター跡地(浜田市後野町)の一角で開いている。「猫の幸せな様子を見てほしい」と来場を呼びかけている。

 団体は、がん啓発の活動に取り組む市民でつくり、センター跡地でフリーマーケットを毎週日曜日に開いている。

 昨年春に施設周辺で野良猫が相次いで生まれたのに危機感を持ったメンバーが活動に乗り出し、約20匹を保護。3月までに子猫16匹を市内外の里親に譲渡した。フリーマーケットの来場者から餌や募金などの寄付もあり、猫の近況を知らせようと里親の協力を得て写真展を企画した。

 展示場には、11家族が撮影した約120枚の写真が並ぶ。「先輩猫とも仲良くしています」「ずっと大事にします」などと書かれた里親からの手紙も添えられている。市民団体の植田和美代表(69)は「写真や手紙を見て涙が出た。活動してよかった」と喜んだ。

 施設の開場は毎週日曜日の午前10時から午後3時までで、出入りは自由。
  (中村成美)