宍道湖岸でごみを拾う参加者=松江市千鳥町
宍道湖岸でごみを拾う参加者=松江市千鳥町

 ラムサール条約登録湿地の中海と宍道湖沿岸で9日、島根、鳥取両県民などによる一斉清掃があった。4606人がごみを拾いながら、多くの動植物が生息する両湖一帯の環境保全の大切さを再認識した。

 松江市千鳥町の宍道湖岸では約400人が清掃した。火ばさみやごみ袋を手に、流れ着いた木や雑草、空き缶などを拾い集めた。県民参加型ミュージカル「あいと地球と競売人」に関わる仲間と参加した頼田朋紀さん(11)は「思ったよりもごみが少なかった。ポイ捨てする人が減っているのだと思う。少しでもきれいになるとうれしい」と話した。

 ごみ拾いは松江、出雲、安来、米子、境港の5市内で行われた。全体で計11トンのごみを回収した。

 中海と宍道湖は2005年、ラムサール条約登録湿地となり、一斉清掃は条約趣旨の「環境の保全」「賢明な利用」への意識を高める目的で06年度に始まり、18回目を迎えた。(新藤正春)