旧黒木小学校の木造校舎でカフェ兼雑貨店を開く「あそびとくらしの店 海月堂」を開く小山亜理沙さん(左)と夫の瑛司さん=島根県西ノ島町美田


 合併せず、単独町制を選んだ島根県西ノ島町は人口減少率を抑えてはいるものの、先行する同じ隠岐島前の海士町、知夫村と比べると後れを取っている。反転攻勢をかける離島の現場をルポした。

 本土からフェリーで約2時間半。別府港に着き、潮の香りが漂う港町の道を少し入ると旧黒木小学校が見えてくる。木造校舎の一角は昨春、カフェ兼雑貨屋「あそびとくらしの店 海月堂」として生まれ変わった。

 職員室だった部屋に設けたカウンターキッチンでコーヒーを入れ「やりたいことをやれる...