訓練で建物の内部へ入る準備をする隊員=出雲市渡橋町、市消防本部
訓練で建物の内部へ入る準備をする隊員=出雲市渡橋町、市消防本部

 【出雲】出雲市消防本部の警防錬成会が25日、同市渡橋町、訓練棟周辺施設であった。安全で迅速な消火活動の動作を確認した。26日も実施する。

 訓練には70人が参加。各消防署と分署単位で編成した一組10人が木造2階建て住宅の2階から出火したと想定し取り組んだ。火災の状況を確認してホースを用意し、外から放水して内部を冷却。建物の間取りを班で共有し、空気呼吸器を背負って慎重に建物へ入り、2階へ上がって放水した。

 訓練後は各分署長らから「建物に入るときはもっと姿勢を低く」「水圧が強くてホースが暴れていたので、圧力計を気にした方がよい」といった反省点が指摘された。

 市消防本部管内では今年、6月24日までに23件の火災が発生し、うち13件の建物火災が起きた。

 矢野和彦消防長は「消火だけでなく人命救助も迅速に行えるよう、いま一度各隊員が行動を確認して備えていく」と話した。(黒沢悠太)