島根県内の天文愛好家でつくる「松江星の会」と島根大天文部の有志計4人が、現地で打ち上げを見守った。
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4人は宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターの発射台から約18キロ離れた漁港の一角に陣取り、打ち上げを待った。
発射直後、激しい炎と煙を上げて徐々に加速していくロケットを目にした同会会員の会社員、西上耕一郎さん(62)は「聞きしに勝る迫力だった」と振り返った。漁港に集まった約30人の愛好家からも歓声が次々に上がったという。
同大天文部の大槻新部長(19)は一眼レフカメラのシャッターを夢中で切り「過去に失敗しているので無事に打ち上がったことに感動した」と声を弾ませた。
ツアーを企画した同会事務局補佐の柳楽昌宏さん(67)は「見たことがないものを見たかった。素晴らしいの一言だ」と充実感をにじませた。 (白築昂)