大田市三瓶町上山地区に植わる約6千本の桜を育もうと、地元の志学小学校の児童たちが3日、下草刈りをした。
上山地区の桜は住民でつくる「さんべ桜の里づくり実行委員会」が、三瓶東地区一般農道沿い約7キロに2005年度、植樹を始めた。志学小も14年度にエドヒガンザクラなどの品種を計100本植え、毎年、下草刈りを体験している。沿道は「サクラロード」として親しまれている。
3~6年の12人が、実行委メンバーがあらかじめ刈った所で、幹の周りに残ったササやカヤ、ツタの下草を鎌で刈り取った。先輩児童が植えた桜は10年で直径20センチ以上に育ったものもあり、木の成長を実感していた。
5年生の吉田果央(かお)さん(10)は「桜が咲くのが毎年楽しみ。頑張ったかいがある」と話した。
6千本の桜は市内の企業・団体の資金協力を得て、実行委が毎年、下草刈りをしている。
(勝部浩文)