山陰中央新報社が、出雲市の中心市街地活性化を目指す「出雲プロジェクト」の第2期商業テナントビルの建設を進めている。名称は「ENnoZA(エンノザ)」に決まった。オープンは今秋を予定する。
出雲プロジェクトは若年層の定住や子育て環境の充実に役立てようと、山陰中央新報社が初めて取り組む開発事業。第1期としてスターバックス出雲今市店が昨年9月に開業。続く第2期は、出雲市今市町北本町4丁目に鉄骨造り2階建ての商業テナントビル(建物面積1024平方メートル)を建設している。

名称は、縁結びの地・出雲にちなむ「縁」と、座ってくつろげる場所「座」を組み合わせた。「縁をつくり、縁をつなぐ、つどいの場所を作る」という願いを込めた。
入居テナントは5店舗で飲食や美容、物販、娯楽サービスで構成。このうち4店舗を公表した。「家族で気軽に行ける本格イタリアン」をコンセプトに全国展開する「VANSAN(バンサン)」▽焼きたてクロワッサンを提供する「OLD NINE CROISSANT(オールドナインクロワッサン)」▽シンプルで長く愛される服や雑貨、ギフトを扱う「suomi(スオミ)」▽各種アワード連続受賞の美容院「MAISON SMITH(メゾンスミス)」。
テナント以外では、期間限定店舗やワークショップを開催するスペースを設け、芝生広場でマルシェなどのイベントを催す。
山陰中央新報社の高尾雅裕専務は「魅力的なテナントが集まった。新聞社の情報発信力を生かして街のにぎわいづくりにつなげたい」と話した。