このコラムでは、自宅から遠く離れた場所まで散歩に出かけたことについて書くことが多いのだが、私はいつも自分の「裏庭」でできる小さな冒険もとても大切にしてきた。どこに住んでいても、私はとにかくよく近所を散歩した。周りをよく見渡すと、常に新しい発見があるので何度も同じ道を散歩しても飽きることはなかったし、四季折々の変化を観察するのも楽しかった。家の近くを散歩するのは、暑い時季には特にお勧めだ。早朝や夕暮れ時に散歩すれば、強い日差しを避けることができるからだ。
最近、縁あって松江市宍道町に引っ越してきたので、ある朝早速、近所を散歩してみた。特に目的地があったわけではなく、ただぶらぶらと歩いて新しい家の周りがどんな感じか知りたかったのだ。そこには以前住んでいた地域の広々とした空間とは全く異なる景色が広がっていた。家と家の間隔がとても狭く、迷路のように...
