「平等」について話し合う小学生=松江市母衣町、松江商工会議所
「平等」について話し合う小学生=松江市母衣町、松江商工会議所

 小中学生が法律の考え方に触れる「ジュニア・ロースクール」がこのほど、松江市母衣町の松江商工会議所であり、学校での身近な例から「平等とは何か」について考えた。

 島根県弁護士会(桐山香代子会長)が主催し11回目。小学生の部には高学年27人が参加した。子どもたちは走る速さが異なるウサギ、カメ、ロボットがどうすれば平等に50メートル走ができるのかを考えた。

 全員が50メートルを走る「条件の平等」、みんなで手をつないでゴールする「結果の平等」、ハンディをつける「チャンスの平等」といった平等について3種類の考え方を学んだ。

 50メートル走を踏まえて子どもたちは、教室の席替えの一番よい方法を考えた。「目が悪い人を優先的に決め、残りはくじ引きで決めればみんなが困らない」「先生が決めた方がけんかにならない」など平等の考え方から、さまざまな意見が上がった。

 参加した松江市東持田町、持田小5年の松尾香佳(このか)さん(10)は「学校でも平等の考え方が使われていると感じた。みんなに不利なことがないのが平等だと思う」と話した。(小引久実)