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パート3 グローバーク(株) 松江市

日進月歩のDX アンテナ広げ社業に生かす

 松江市を中心に屋外看板のデザインから設計、製作、施工までを展開するグローバーク(株)(松江市上乃木8丁目、西森靖社長、社員5人)。日々進化するデジタルトランスフォーメーション(DX)の情報収集を目的に、今年4月からオンラインビジネス講座の受講を始めた。

 最初に目に入り、店舗や企業の第一印象を決める看板。西森社長が独立して10年前に設立した同社では近年、デジタル化の進展に伴い、一般的な看板だけでなく、屋外のLEDビジョンの設置や、映像機器で情報を発信するデジタルサイネージの展開にも力を入れている。

 時代の変化や顧客ニーズを的確にとらえ、サービスや顧客満足度の向上を目指すため、DXに関心の高かった西森社長。「DXは日進月歩で常にアンテナを広げて情報を入れておかなければならない」と、ビジネス講座の導入を決めた。

 主に看板の要となるデザイン関係の講座を受講。LEDビジョンに流すための動画の作成方法も学習し、社業に生かしたという。これまでは、情報収集のために各地の講演会や研修会に足を運んでいたが「隙間時間にいつでもどこでも見ることができる。さらに種類が豊富で低価格なのもメリット」と強調する。

 西森社長によると、看板業界は年齢層が高いとされるが、同社の社員は20~40代。5人中4人が女性で子育て中の社員もいる。業務の効率化、生産性アップに向けてもDX化を進めており、「社員の人間力や技術力を高め、働きやすい環境を整えることがより良いサービスにつながる。取り組みの強化に向け、今後も講座で情報を仕入れていきたい」と話した。

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パート4  (株)キューサイファーム島根 益田市

講座でスキルアップ 生産現場の“見える化”推進へ 

 ケールを原料とした青汁製品を製造する株式会社キューサイファーム島根(本社・益田市虫追町、廣田英二社長、70人)は、ペーパーレス化や在庫管理などの生産性向上を目指す全社的なDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的に、オンラインビジネス講座の受講を始めた。

 同社は主にキューサイの青汁を製造するために自社農場でケールを栽培し、工場で青汁を生産している。以前から課題だった効率的な生産体制の構築を推進する一環で、DX推進を担当する業務課の四橋雅美課長が昨年10月から受講している。

「従来の紙ベースの作業の削減ができつつある」と話す四橋課長

 情報共有・共同作業を行うSharePointやTeams、データ分析ツールのPowerBIなど、基幹システムとして採用している「マイクロソフト」に関連するツールの講座を主に受講。これらを活用し、電子承認システムなどのペーパーレス化や、残業時間や廃棄物数量などの各種データ集計・分析などを順次導入しているという。

 四橋課長は「13000以上にものぼる講座数の充実と質の高さが魅力。サブスク方式で、講座動画が5分~10分程度のチャプターで区切られているので、価格面も使い勝手の良さも抜群」と講座内容を評価する。

 さらに今年度は生産現場の効率化を本格化させたるため、2人が新たに受講を始めた。原料のケールは自社農場6割、福岡県内の契約農場が4割を生産しており、それぞれで管理していた原料の入荷管理を今後一元化・共有化して、“見える化”を推進する計画だ。

 現場の立場で受講する製造課の大畑光司さんは「DX推進はペーパーレス化、データ活用が柱となるが、年齢層が高い生産現場は個々の実用化はハードルが高い。効果的にアウトプットできるよう、講座で自分のスキルを磨きたい」と話す。

 週1回ペースで社員向けのDX研修を指導する四橋課長は「従来の紙ベースの作業の削減ができつつある。さらにデータ活用や効率化を図り、生産性向上につなげていきたい」と期待を込める。

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パート1「講座で得た知識使い、業務効率化に成功」(有)石井電気商会 -安来市-
パート2「バックオフィスDX促進 講座受講でスキルアップ」(株)原工務所 -江津市-
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