自民党総裁選に向けて開いた選挙対策本部の会合であいさつする石破元幹事長(中央)。左は本部長に就いた岩屋毅元防衛相=東京・永田町、国会内
自民党総裁選に向けて開いた選挙対策本部の会合であいさつする石破元幹事長(中央)。左は本部長に就いた岩屋毅元防衛相=東京・永田町、国会内

 9月の自民党総裁選に向け、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が30日、選挙対策本部を立ち上げた。国会内で開いた初会合に石破氏を含む衆参17人の国会議員が出席。本部長に麻生派を退会した岩屋毅元防衛相、本部長代理に茂木派を退会した青木一彦参院議員(鳥取・島根合区選挙区)が就いた。決選投票をにらみ、課題の国会議員票の獲得に向けて各議員が働きかけを強化することを確認した。   (2面参照)

 事務総長は石破グループ(無派閥)の赤沢亮正衆院議員(鳥取2区)を充てた。会合で「日本の未来を守り抜く。」のキャッチコピーと公約の柱を「五つの守る」とする方針を確認。党・政治改革の「ルールを守る」を先頭に据え、他に「日本」「国民」「地方」「若者・女性の機会」を掲げた。9月10日に具体的な政策を発表する。

 石破氏はあいさつで立候補に必要な推薦人20人の確保に関して「おかげさまで数もそろった。これからまだお願いをしていきたい」と話した。岩屋本部長は「一貫して政治改革を唱え続けており、石破さんなら(党や政治を)変えることができる」と強調した。

 また、石破氏は岸田文雄首相を官邸に訪ね、総裁選に立候補すると報告。面会後、首相が主導した党内の改憲議論に触れ、「岸田政権の路線を引き継ぎ、進めたい」と記者団に話した。    (原田准吏)

 石破氏の他に初会合に出席した国会議員は次の通り。(敬称略)

 【石破グループ(無派閥)8人】衆院=赤沢亮正、平将明、門山宏哲、田所嘉徳、冨樫博之、八木哲也▽参院=舞立昇治、藤井一博

 【石破グループを除く無派閥4人】衆院=村上誠一郎、岩屋毅、小里泰弘、泉田裕彦

 【二階派3人】衆院=平沢勝栄、谷公一、伊東良孝

 【安倍派1人】衆院=衛藤征士郎自民党総裁選に向けて開いた選挙対策本部の会合であいさつする石破元幹事長(中央)。左は本部長に就いた岩屋毅元防衛相=東京・永田町、国会内