出雲農林高校(出雲市下横町)の生徒がこのほど、出雲市湖陵町三部の山陰道工事現場を見学し、排水性を高めた舗装や情報通信技術(ICT)を活用した測量など、高速道路に施された最新の技術を学んだ。
見学会は島根県建設業協会(平塚智朗会長、399社)が実際の現場を見学することで、建設業への興味を高めてもらおうと企画した。土木などを学ぶ環境科学科の1年生21人が参加した。
生徒は2024年度、開通予定の山陰道出雲IC-出雲多伎IC間(8・9キロ)にある湖陵IC(仮称)付近を見学した。水たまりや騒音を防ぐため、空洞の多いアスファルトを表面に張る排水性舗装の工事を実施中で、実際に水を流して効果を確認した。レーザーを照射し、自動的に位置を割り出す測量装置の説明も受け、複数人が必要だった作業が1人で可能になったことを学んだ。
参加した橋本優月さん(15)は「たくさんの技術が使われていてすごいと思った。建設業にちょっと興味が湧いた」と笑顔で話した。(佐野卓矢)