色鮮やかな作品を紹介する小村勝さん＝松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館
松江市玉湯町玉造、出雲玉作資料館で小村勝さん（８１）＝松江市浜乃木４丁目＝の水彩画展が開かれ、丁寧なデッサンや鮮やかな色使いの作品が来場者の目を引いている。２９日まで。入場無料。
小村さんは６０代で水彩画を始め、現在は松江市内で水彩画教室の講師を務める。今回の展示では玉湯町内の景色などの作品１４点を並べた。
小村さんは風景画を得意とし、「月あかり」は桜の枝の隙間から月の光が差し込む様子を鮮やかに描いた。満開の桜が月明かりを受けて輝く様子を陰影や彩度にこだわって描き込んだ。「さんぽみち」は田舎の坂道を老婦人が歩く後ろ姿を情緒深く描いた。人物の他にも電柱や山、ポストなどの背景に細かく色を重ね深みや遠近感を表現した。
小村さんは「こだわって描いた作品をぜひ楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。午前９時～午後４時半。月曜休館。
（林李奈）
