堀川の藻を刈り取る小学生たち=松江市殿町
堀川の藻を刈り取る小学生たち=松江市殿町

 松江市殿町の松江城周辺の堀川で22日、堀川の環境保全を学ぶイベントがあった。小学生の親子連れら計40人が参加し、水辺の生き物や藻を観察し、多様な生態系について学んだ。

 松江第一中学校校区のPTA関係者でつくる「千鳥のお堀を学ぶ会」が主催し、今年で6回目。島根県立大の学生や松江未来学園の生徒がボランティアで参加し、小学生をサポートした。

 小雨が降る中、小学生らは堀川に入って、シジミやメダカ、シンジコハゼ、フナ、ヤゴなどを捕まえた。

 堀川の藻について、繁茂した水草や藻は腐って悪臭を放ち、生活環境や景観に悪影響を及ぼす一方、生き物のすみかにもなることを学んだ。参加者は手で藻を取るなどして計2トンほど集めた。

 家族と訪れた生馬小学校1年生の山本晃汰さん(7)は「メダカが取れて楽しかった」と笑顔だった。(井上雅子)