鳥取県大山町大山で14日、登山者がけがや体調不良などで動けなくなり、防災ヘリで病院に搬送される事案が4件あった。いずれも命に別条はない。
琴浦大山署によると、午前に広島県呉市の女性(81)が、足を滑らせた夫を受け止めようとして転倒し、股関節を痛めて身動きが取れなくなった。
午後には鳥取市内の女性(63)が左足首をひねって下山できなくなったほか、大阪府豊中市の男性(86)が目まいや足のけいれんに襲われた。神奈川県小田原市の女性(21)も足の痛みや体調不良を訴えた。
琴浦大山署によると、体力や体調を把握できていなかったのが一因と考えられるという。地域課の井上将課長は「山の危険性や体力を勘案した上で登山計画を立て、少しでも体調が悪ければ中止してほしい」と話した。