8月1日から運休する見通しの観光リフト=大田市三瓶町志学、三瓶山東の原
8月1日から運休する見通しの観光リフト=大田市三瓶町志学、三瓶山東の原

 国立公園・三瓶山東の原(大田市三瓶町志学)にある市所有の観光リフトが8月1日から運休する見込みになった。指定管理者が、運行や保守管理に必要な施設管理担当者の不足を理由に、7月末での運休を市に申し出たため。市は後任の事業者を調整中だが、運休期間は長期化する可能性もある。リフトは年間2万人前後が利用する人気施設で、夏休みの繁忙期を控える三瓶観光にとって運休は痛手だ。
 市が21日発表した。スキー場跡に残るリフトは延長856メートル、標高差255メートルで、雄大な三瓶の景観を楽しむことができる。コロナ禍の2020年は手軽な野外施設として人気が再燃し、「密」を避けるように2万5千人が利用した。19年4月にはモーターの故障があり市が約8100万円を投じて修理したばかり。
 指定管理者は、さんべ観光(大田市三瓶町志学)で、10年から指定管理者を務め、3期目の現在の指定期間は25年3月末まで。
 市によると、7月に入ってさんべ観光から一定の知識、経験を必要とする施設管理の担当者が月末に退職する予定になり、安全管理の面から運営が困難になったと申し入れがあった。市は運行継続を要望しつつ、並行して後任の事業者の選考に着手している。
 新たに指定管理者として公募した場合、手続きには数カ月以上を要し、運休が長引くため、業務の委託や契約の手法についても合わせて検討中だ。
 市産業振興部の上西宏部長は「対応は調整中だが、運休するにしても早期の再開を目指す。秋の紅葉シーズンには稼働しているようにしたい」と話した。
(錦織拓郎)