日本新聞協会の小坂壮太郎副会長から表彰状を受け取る島根県の加藤正純理事(右)=東京都千代田区、帝国ホテル
日本新聞協会の小坂壮太郎副会長から表彰状を受け取る島根県の加藤正純理事(右)=東京都千代田区、帝国ホテル

 日本新聞協会の第44回新聞広告賞贈賞式が21日、東京都内のホテルであり、山陰中央新報にラッピング広告「親のひとことが島根へ帰るきっかけでした。~しまねの暮らし、実際どうですか?~」を掲載し、優秀賞に選ばれた島根県に表彰状やトロフィーが贈られた。

 受賞広告は、若者が帰省するお盆の時期に合わせた2023年8月11日付で掲載した。実際のU・Iターン者、迎えた家族や職場の同僚の写真やインタビューを通じて島根暮らしの魅力を伝え、移住を促す内容。山陰中央新報社は、企画や取材、記事執筆で協力し、東部版と西部版での紙面の切り替えを提案した。審査では開放感のある作りや人のぬくもりを感じさせるコピーなどが評価された。

 贈賞式で、日本新聞協会の小坂壮太郎副会長から表彰状とトロフィーを受け取った島根県政策企画局の加藤正純理事は「大変光栄だ。今後も人の温かさや人間らしいぬくもりのある島根の暮らしが、県内外の人の心に届くような広報に努めたい」と話した。

 第44回新聞広告賞は、23年6月1日~24年5月31日に新聞協会加盟の各紙に掲載された広告が対象。広告主部門は225件の応募があり、新聞広告大賞1件、新聞広告賞5件に続き、優秀賞10件が選ばれた。島根県の受賞は22年の新聞広告賞以来3回目。(原田准吏)