園児と一緒に絵を描くこーたさん(左)=出雲市西平田町、平田幼稚園
園児と一緒に絵を描くこーたさん(左)=出雲市西平田町、平田幼稚園

 松江市在住の路上詩人こーたさん(40)と出雲市西平田町、平田幼稚園の園児29人がこのほど、一緒に絵を描き交流を深めた。

 こーたさんは平田本陣記念館(出雲市平田町)で3月から5月に開催した企画展「まど・みちおのうちゅう」の関連イベントで「ぞうさん」の詩を展示した。オープニングで園児はその歌を歌い、園には6月、こーたさんから「ぞうさん」の詩が贈られた。

 玄関に飾られた詩を園児がよく歌っていることから、こーたさんに一緒に表現遊びとして絵を描いて楽しむ企画を申し入れた。

 園児は模造紙を組み合わせた4メートル四方の紙に線路や花畑、笑顔の子どもなどを色とりどりの絵の具やオイルパステルを使って描いた。手でこすったりしながら自由に表現する様子に、こーたさんも「いいね」と声をかけ一緒に絵筆を執った。

 年長の西尾彩葉(いろは)ちゃん(5)は「ピンクと水色の水玉を描いて楽しかった」と笑顔を見せた。こーたさんは「楽しんで描くことをこれからも続けてほしい。自由に描くことの大切さを自分も学ぶことができた」と話した。

(佐藤一司)