しまね小中学生新聞コンクールの10周年を記念し、今回初めて高校生を対象に「新聞記事感想文コンクール」を企画しました。山陰中央新報には身近な地域から世界の話題まで幅広いニュースが載っています。気になる記事を選び、考えたことを書いてみませんか。日頃、新聞を手に取る習慣がない人も、この機会に新聞を読んでみよう。

 

【新聞を「読むこつ」】

 その日、新聞社が読者に伝えたい「イチ押し」の記事は1面に載っている。中でも紙面右上の「トップ記事」が最重要。1面に目を通せば、その日の大事なニュースが分かる。

 記事の内容が凝縮されており、見出しを見れば記事の概要が分かる。文字が大きいほど重要なニュース。

 新聞記事は「リード(第1段落)」と「本文(第2段落以降)」でできている。リードは記事全体をまとめた「要約文」。リードを読めば記事の概要が分かる。本文はリードを補うように具体的な説明が大事な順番に書いてある。

◆10分で世の中をつかむ

 新聞を1面から最終面のテレビ欄までめくり、まずは見出しに目を通す。気になる見出しの記事はリードも読んでみる。10分ほどで、その日、世の中で何が話題なのかが分かる。

◆気になる記事をストック

 気になる記事は切り抜いたり、コピーしたりして時間のある時にじっくり読む。日々新聞に目を通し、趣味など身近な話題から社会問題まで、心が動いた記事をストックしておこう。

 

【感想文のこつ】

(1)精読する

 大事だと思う部分、読んで心が動いた箇所に線を引いたり、印を付けたりしながら丁寧に読む。

(2)思ったことをメモ

 共感、反論、ツッコミ、疑問、発見…。記事を読んで思ったこと、その理由を付箋やノートに書き出す。分からなかったこと、もっと知りたくなったことは本や資料で調べる。

(3)考えを深める

 メモを踏まえ、自分の考え、結論を整理する。家族や友人に記事を読んでもらい、意見を聞いてみるのも考えるヒントに。

(4)タイトルをつける

 (1)~(3)の作業で集めた材料を見返し、感想文の「タイトル(見出し)」を10文字程度で考える。見出しは「この文章で自分が最も言いたいこと」で、「文章のゴール」。ゴールを決めてから書くと、話があちこちに飛ぶのを防げる。

(5)構成を考えて書く

 例えば序論、本論、結論の構成。

 ▽序論 記事の紹介、選んだ理由、自分の意見を簡単に説明。

 ▽本論 記事の話題について詳しく説明。具体的な出来事、気持ち、自分の意見の根拠を書く。

 ▽結論 記事、体験を通して考えたことや学んだこと、自分の意見をあらためて主張する。

(6)推敲(すいこう)する

 読み返し、内容や表現を練り直す。読み手を意識し、「自分の言いたいことが伝わるか」を考える。人に読んでもらったり、声に出して読んでみるのもよい。字句や内容の間違い、主語と述語のねじれがないかを確認する。

 

■応募方法

 ◇対象 島根県内の高校生

 ◇応募規定 今年4~11月の本紙記事を読んだ感想を市販の原稿用紙に600~800字で書き、所定の応募票を付ける。1人1点。学年ごとに最優秀賞、優秀賞、優良賞を各1点、応募者全員に参加賞

 ◇応募方法 個人または学校単位で山陰中央新報社へ郵送か持参

 ◇応募締め切り 12月3日(金)必着

 ◇問い合わせ 山陰中央新報社「しまね小中学生新聞コンクール」事務局、電話0852(32)3414=平日午前9時半~午後5時半。電子メールshochu@sanin-chuo.co.jp