ぬかるむ道を踏みしめ、明るい林を登る。眼下の田んぼは実りの時を迎えていた。先頭を行く中安祐太(34)は、東京大の体験活動プログラムで訪れた学生たちを振り返り、コナラの切り株から伸びた芽に注意を促す。
「昔は各地にこういう里山の林があった。15~30年周期で伐採して、こんなふうに芽が生えてきて、を繰り返してきたんです」。伐採されなくなり、年老いた木は虫が運ぶナラ菌のため「ナラ枯れ」になりやすい。人の手が入る里山という境界が失われ、里では動物に...
ぬかるむ道を踏みしめ、明るい林を登る。眼下の田んぼは実りの時を迎えていた。先頭を行く中安祐太(34)は、東京大の体験活動プログラムで訪れた学生たちを振り返り、コナラの切り株から伸びた芽に注意を促す。
「昔は各地にこういう里山の林があった。15~30年周期で伐採して、こんなふうに芽が生えてきて、を繰り返してきたんです」。伐採されなくなり、年老いた木は虫が運ぶナラ菌のため「ナラ枯れ」になりやすい。人の手が入る里山という境界が失われ、里では動物に...
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