高校生が企画した1人1食100円、先着100人限定の地域食堂「やすだ食堂」が24日、益田市遠田町の安田公民館で開かれ、親子連れらがキーマカレーを味わい、楽しいひと時を過ごした。
益田翔陽高校総合学科3年の稲田有咲(ありさ)さん(18)が授業の課題研究の一環として企画した。市内で食育活動に取り組む調理師の秋田瑞穂さん(51)や同公民館職員、中学生らの協力を得て8月に2回開き、今回が3回目。
稲田さんは益田翔陽高校サッカー部マネジャー。応援する中国サッカーリーグのベルガロッソいわみの選手が、浜田市内の地域食堂を手伝っているのを知り「私もやってみたい」と思い立ったという。
この日の献立は甘口と中辛のカレー2種類と野菜スープ、キウイフルーツ。ジャガイモやニンジンなどの野菜やお米は市民が無償で提供した。
稲田さんがベルガロッソに選手の派遣を依頼し、曽根嵩之(たかゆき)主将(24)ら3選手が秋田さんと盛り付けを担当した。
家族4人で参加した安田小学校4年岡?心愛(ここみ)さん(10)は「カレーはおいしかった。地域食堂が開かれればまた来たい」とほほ笑んだ。
稲田さんは「みんなで食べるとおいしい。何を食べるかではなく、誰と食べるかが大切だということを知ってほしい」と話した。(中山竜一)