早いもので今年も師走となりました。自分の在り方や来年の過ごし方など1年を振り返る時期ですが、身の回りのことが忙しく、そうした時間がなかなか取れないのが現状。それでも少しでも前に進めた年だったと、ポジティブな思考でいたいものです。今月も介護に関するさまざまな声を紹介します。(内容の一部や漢字仮名遣いは編集・要約しています。)

 ★ぎりぎりまで自宅
 以前、福祉施設で働いていた者として一言。どんなにサービスを使ってもいいからできる限り自宅か地域で暮らし続けられるよう支援してほしいと思います。
 でも、いつか介護サービスだけでは難しい時が来ます。24時間、傍らにいてくれる家族がいるなら話は別ですが。在宅での生活がしんどくなったら、施設入居も悪くないものだと思います。
 その時、今まで暮らしていた地元の施設が良いと思われがちですが、ちょっとご一考を。本人の友人や近所の知人も同じように年齢を重ね、面会などそうそうできないでしょう。地元でも、他所の施設でも一人は一人、同じことです。
 それならば、何かにつけて呼び出される子の近くの施設に入居するのが「子ども孝行」だと思います。孫の面会の方も期待できると感じます。
 制度いっぱいのサービスを使ってぎりぎりまで在宅生活し、いよいよとなったら子どもの近くの施設へ入居、いかがでしょう。(花蓮)

 ★自分が元気で
 93歳の父は一人暮らしをしています。本人の意思もあり、サービスは使っていません。一応、認知症もなく、体はあちこち弱くなってきてはいますが、一人でつえなしで歩けますし、身の回りのことはできます。
 私は60代後半の娘です。副食を毎日持って行き、掃除や洗濯、父の用事をしていますが、自分が元気でないとできなくなるので体には気をつけています。不安はありますが悩んでいてもしかたがないので、この状態がなるべく長く続いてほしいと願っています。(匿名)

 ★断捨離中です
 母が80歳を過ぎても一人暮らしをしています。
 近くに住んでいるので時々様子を見に行くのが介護でしょうか。家中に不要品があふれているので断捨離中です。
 一人暮らしが長いとわがままで融通がきかなくなりけんかになるのが悩みの種でしょうか。(母は)自分のことができなくなる日が近いでしょうが、それ以前に、還暦を過ぎた自分も老人だなぁと、悲しくなる毎日です。(カルダモン、60代)

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