青森銀行とみちのく銀行、荘内銀行、北都銀行を傘下に持つフィデアホールディングスと東北銀行が相次いで経営統合を発表した。地方銀行の再編がここにきて加速しているのには訳がある。
地銀再編促進策
一つは、政府・日銀の地銀再編促進策だ。
政府は、地域金融機関が経営統合、合併など金融機能の強化に踏み切る場合、費用全体の3分の1(上限30億円)を支給する時限制度を導入した。申請期限は2026年3月までである。
経営統合には、システム統合、看板の掛け替えなどで中小規模の地銀同士でも100億~200億円の費用がかかるとされる。この費用を回収できないほど収益性が悪化している地銀にとって、...
【今週の視点論点】持続可能性に向けて動き出す地銀 企業の課題解決こそ生命線 共同通信社編集委員 橋本卓典
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