麺棒を使って生地を延ばし、そば打ちを体験する児童=島根県邑南町井原
麺棒を使って生地を延ばし、そば打ちを体験する児童=島根県邑南町井原

 島根県邑南町中野、石見東小学校の1年生9人が4日、同町井原の古民家で校内で育てたそば粉を使ったそば打ち体験に挑戦した。住民がその場でゆで、児童はできたての味に舌鼓を打った。

 児童は7月、井原そばづくり同好会の神田恵介会長(81)からソバの種をもらい、校内の畑で育ててきた。今回は収穫したそば粉に加え、同町産のそば粉計500グラムを使った。

 そば粉に少しずつ水を混ぜて全員で「おいしくなあれ」と唱えながらこねた。丸い生地になると児童から驚きの声が上がった。麺棒で生地を延ばす際は、一人ずつ交代しながら力を込めて作業に取り組んだ。

 神田会長の手助けを受けながら生地を細く切り、ゆで上げてみんなで食べた。辰田晴空(せいあ)さん(7)は「うまく粉をこねられた。みんなで作って食べるそばはおいしい」と話した。(吉野仁士)