西田千太郎の旧居の窓掃除をする松江養護学校乃木校舎の生徒=松江市新雑賀町
西田千太郎の旧居の窓掃除をする松江養護学校乃木校舎の生徒=松江市新雑賀町

 小泉八雲と親交があった教育者・西田千太郎の旧居の大掃除がこのほど、松江市新雑賀町であった。子どもたちが集える場として活用しようと検討する地元住民や松江養護学校乃木校舎の生徒たちが清掃作業に取り組んだ。

 旧居は1990年代中頃から空き家となっていて、多くの未整理な史料が残っていた。千太郎のひ孫から新雑賀町東町内会の今岡克己会長(71)らが借り受け、今夏から地元住民や島根大の研究者が残された史料の整理、分析を進めている。

 清掃には松江養護学校乃木校舎の2、3年生の生徒11人が参加し、窓拭きや掃き掃除に取り組んだ。3年生の飯塚翔矢さん(17)は「歴史的に大事な史料が見つかった家だと聞いた。掃除のしがいがあり、心を込めて念入りにきれいにできた」と振り返った。

 (新藤正春)