松江ゆかりの文豪・小泉八雲の怪談を題材に作られた曲の演奏会「音楽で聴く小泉八雲の怪談」が1月13日午後2時から、松江市白潟本町の市民活動センターで開かれる。ピアノ演奏と子ども落語で八雲の世界を体感する。
曲は、ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944~2008年)が作った「バラード」。1970年代の東京芸術大留学中、八雲の怪談に魅了されたフィンランドの作曲家で、10曲のピアノ独奏曲にした。
出演は、主催者で松江市在住のピアニスト赤松由佳さんと、桐朋学園大時代の同級生で、左手だけで弾くために作られた「バラード2」を研究してきた北村真紀子さん。当日は「雪女」「おしどり」「耳なし芳一」など8曲を披露する。
市内で算数と落語を教える松江算数活塾も協力し、曲の合間に子どもたち4人による怪談の語りもある。赤松さんは「あまり演奏されることのない作品だが、音楽だからこそ浮かぶ情景、心の機微、怖いだけではない奥深い世界が胸に迫る」とし、「幅広い年代の人に聴いてほしい」と話す。
チケットはメールによる予約で販売し、大人2800円。予約なしは当日料金3500円となる。小中高生は500円、未就学児は無料。予約・問い合わせはyakumo.concert@gmail.com