鳥取市特産の因州和紙など和紙を使った照明作品の公募展「第21回因州和紙あかり展」が、同市青谷町山根の市あおや和紙工房で開かれている。黒い和紙を使ったり、和紙をよって編んだりと斬新なアイデアが目を引く。3月23日まで。
和紙の良さを知ってもらおうと工房が毎年開く。今回は一般部門に県内外から24点、ジュニア部門に地元小学生の54点が寄せられ、地元和紙業者の作品と合わせ約80点を並べた。
一般部門の大賞受賞作は林久美子さん(鳥取県北栄町)の「観測」。壁に取り付ける作品で、黒い和紙に穴を開けて着色し、花火が多数打ち上がった夜空のようだ。準大賞の竹歳真帆さん(東京都新宿区)の「THEY SWIM」は天井からつるす作品。和紙をよって編み、クラゲのような形が浮遊感を高める。
工房の国森洋館長は「和紙の可能性を感じる提案をもらえて、ありがたい」と話した。
午前9時~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入場料は一般300円、高校生以下無料。
(桝井映志)