シャンソンを歌い上げる篠井英介さん=益田市駅前町、キャバレー赤玉
シャンソンを歌い上げる篠井英介さん=益田市駅前町、キャバレー赤玉

 俳優の篠井英介さん(66)をゲストに招き、アコーディオン奏者と地元のシャンソン歌手による公演が18日、益田市駅前町のキャバレー赤玉であった。昼夜2回公演があり約100人が、昭和のレトロ感漂う店内で情感たっぷりのステージに見入った。

 出演した益田市幸町のシャンソン歌手CATSU(カツ、本名・倉井克幸)さん(42)と、東京を拠点とするアコーディオン奏者えびさわなおき。さん(47)が「赤玉新春シャンソンショー」と題し、昨年に続いて企画した。

 篠井さんは35年ほど前、シャンソン歌手のクミコさんに習ったのがきっかけで東京のライブハウスなどでシャンソンを歌う。20年来の知り合いで、共演経験のある倉井さんがゲスト出演を依頼した。

 舞台で女形を演じる篠井さんはロングドレス風の衣装で登場。舞踊を披露したほか、女性の心情を表現した「ミロール」など3曲を熱唱し、感情がこもった歌声に来場者は引き込まれた。

 浜田市黒川町の会社役員河野博さん(73)は「篠井さんの情感豊かな歌いぶりは、演劇を見ているようでとてもよかった」と話した。(中山竜一)