2人一組で介助の「手引き」を経験する初任科生=松江市西浜佐陀町、島根県立盲学校
2人一組で介助の「手引き」を経験する初任科生=松江市西浜佐陀町、島根県立盲学校

 松江市西浜佐陀町の島根県立盲学校で21日、県警察学校の初任科生22人が視覚障害に関する知識の講義や研修をして障害について理解を深めた。

 卒業後の警察活動で適切な対応ができるよう、毎年実施している。

 県立盲学校の曽田秀聡教諭(62)が、視覚障害症状の種類や移動手段をはじめ、音声信号やはがきにある切れ込みといった視覚障害者に配慮した環境について初任科生に説明した。

 学生は介助者役とアイマスクをした視覚障害者役の2人一組になり、歩行を介助する研修に取り組んだ。

 移動方法の一つで視覚障害者が介助者の腕を持って歩く「手引き」について、階段や狭い場所を歩く練習をした。介助者役は視覚障害者役の顔をのぞきこみながら「歩きます」「右を向きます」などと優しく声がけをした。

 長繁敦美巡査(19)は「階段で支えながらゆっくり降りるのが難しかった。現場では、視覚障害者を第一に考えて介助できるようになりたい」と話した。(松本ひろ)