朝焼けに照らされた雲があかね色に染まっていく。海軍少尉候補生で航海士の原口静彦(99)=長崎県南島原市=は、重巡洋艦「筑摩」の艦橋から海と空が織りなす美しい光景を見た。
1941年12月8日未明(日本時間)。米ハワイ北方400キロの太平洋上を飛行機が銀翼を連ねて飛ぶ。向かう先は真珠湾。米国との戦端が今、まさに開かれようとしていた。太平洋戦争開始から終結まで、20歳になったばかりの原口の激動の日々が始まった。
▼海軍兵学校
原口は...
朝焼けに照らされた雲があかね色に染まっていく。海軍少尉候補生で航海士の原口静彦(99)=長崎県南島原市=は、重巡洋艦「筑摩」の艦橋から海と空が織りなす美しい光景を見た。
1941年12月8日未明(日本時間)。米ハワイ北方400キロの太平洋上を飛行機が銀翼を連ねて飛ぶ。向かう先は真珠湾。米国との戦端が今、まさに開かれようとしていた。太平洋戦争開始から終結まで、20歳になったばかりの原口の激動の日々が始まった。
▼海軍兵学校
原口は...
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