大正から昭和期に使われたこたつ(右手前)などを紹介する小松原豊館長=浜田市黒川町、浜田郷土資料館
大正から昭和期に使われたこたつ(右手前)などを紹介する小松原豊館長=浜田市黒川町、浜田郷土資料館

 浜田市黒川町、浜田郷土資料館で「懐かしい古民具と風景パネル写真展」が開かれ、明治~昭和期で使用されたこたつやカメラなどの日用品、港を撮影した115点の作品に来館者が見入っている。3月15日まで。

 地元在住者や出身者らが寄贈した古民具や写真を展示した。大正~昭和期のこたつは、専用の木製のやぐらに小さな炉を入れ、布団をかぶせて使った。家庭での寒さへの備えが分かる。1950年代に販売された二眼式写真機は上からファインダーをのぞき込んでシャッターを切る仕組みで、現代との違いが目が引く。

 浜田市長浜町の浜田商港や、埋め立てられた瀬戸ケ島町の海水浴場を撮影したパネル写真もあり、現在の町並みとの違いを楽しめる。

 小松原豊館長(78)は「寄贈品はまだまだあるが、えりすぐりを紹介している。便利な製品がそろう現代に至るまでの歴史を知ってほしい」と話した。

 入場無料。午前9時~午後5時。休館日は月曜と祝日の翌日。

(宮廻裕樹)