この作品も『怪談』(1904年)所収の代表作の一つで、甲斐(かい)の国(山梨県)での<ろくろ首>退治の物語。この物語に登場する<ろくろ首>は、首が長く伸びるタイプではなく、抜けて飛び回る<抜け首>の類いです。

 八雲は晩年、イラストを描き、「6...