2024年度、東京大学史料編纂(へんさん)所一般共同研究「益田家伝来品の伝来・伝世に関する文書の調査研究」(研究代表:角野広海)が実施されている。

 益田家は、中世には石見国益田を本拠とし、関ケ原の合戦の後には長門国須佐へ移り、近世を通じて萩藩毛利家の永代家老として活躍した家柄である。同家には、総数1万8千点余りの武家文書で...