JR西日本の団体専用車両で、鉄道ファンに根強い人気がある「サロンカーなにわ」が23日、伯備・山陰線を走った。約6年ぶりの特別車両の「お出まし」に沿線や車内がにぎわった。
サロンカーなにわは国鉄時代の客車を改造して1983年に登場。深緑が基調のシックな外観と、展望サロンやカラオケ設備を設けた豪華な車内設備が特徴で、山陰両県などで天皇皇后両陛下(現・上皇上皇后両陛下)の専用列車として使用された実績がある。運行回数が少ないことから走行時には全国から多くの鉄道ファンが集う。
今回は昨年、定期運用を終えた特急やくもの381系車両を撮影する旅行会社の団体ツアーで使用。一行を乗せた車両をディーゼル機関車がけん引し22日夜に大阪駅を出発後、山陽、伯備、山陰線を経由し約半日かけ出雲市駅に到着した。
島根県内では天候に恵まれた場所もあり、出雲市斐川町内の撮影スポットでは、約20人の鉄道ファンが雪原の中、日差しを受けて快走する列車を見送った。
ツアーに参加した兵庫県明石市の会社員...